後期研修先の病院の選ぶ5つのポイント

後期研修先の病院は医大時代にすでに決めている人もいるほど

約半分の研修医が、初期研修医2年目で後期研修先の病院を決めていますが、医大時代に既に後期研修先を決めている人も少なくありません。気になるのはどういうポイントに着目しているかということ。最も重要視しているのは、やはり専門性です。病院によって得意分野や研究の進んでいる分野がありますが、自分が望む分野を強みにしている病院であれば、より高度な技術や症例に携わることができます。

次に注目したいのは、病院の指導体制です。後期研修は義務化されていないため、病院によって期間や内容は全く異なります。少しでも長くたくさん学べる病院を選ぶことも、早く研修を終えて自分の時間に充てることも可能です。しっかりと病院の特徴を見極めることが、研修病院を選ぶ際に大切なポイントです。自分に合った病院を選択できるように、情報収集をしっかりと行っておきましょう。

また、大学病院や規模の大きな病院ほど、症例数は多くなり、研修医が携われる症例も当然多くなります。中には研修医がいるにもかかわらず、まったく相手にしてくれない病院、ほとんどお客様状態で指導してもらえない病院があるのも現状。何のための研修なのかが分からなくなってしまうケースも少なくないので、症例数と合わせて確認しておきたいポイントになると思います。

より経験を積む、いろいろなシーンで活躍するという意味では、関連病院の数も把握しておきたいポイントです。関連病院が多ければ多いほど、施設は充実していますし、関連病院で研修を行うというシステムを採用している病院も少なくありません。専門医の資格を取得できる場合もあるので、太いパイプラインのある病院の方がより安心して学び、成長することができるはずです。関連病院の数や得意な分野、特徴なども考慮したほうが、失敗しない研修先選びになるでしょう。

それと、病院の規模によって研修医の伸ばせる能力が異なってきます。例えば、大学病院などの大規模な病院と中小規模の病院を比較してみましょう。一般内科の病棟勤務という同じ条件だったとしても、病院の規模によって全く異なる業務となり、身に着く能力や知識も違うこととなります。どういう事を学びたいのか、どんな力を伸ばしたいのかなどを考えることで、研修を受ける病院の規模を検討しやすいと思います。

専門性、指導体制、症例数、関連病院について、病院の規模の5つのポイントに注目することで、失敗を回避することができるはずです。この5つからランク付けをしてより必要とするものを決めることで、納得のいく病院で後期研修を行えるはずです。後期研修を行った病院が後の職場になるケースも少なくないので、確かな情報を集め、じっくりと病院を比較して研修を受ける病院を決めていってください。

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