「無責任だ」と言われても、実際は無責任ではない

罵られることも多いが、退局意思を数か月前に申し出た先生は全く無責任ではない！

退局の意志を伝えたことによって、罵倒されたり恫喝されたりすることが多いのが現実。実際、医局側は過去にそうしてきたことで人員を確保してきたために習慣付いているという傾向もあります。「周りの迷惑は考えないのか！」「今抜けるなんて無責任だ！」と、医師の良心的な部分を刺激してくるような言葉もあり、精神的に参ってしまう先生も少なくありません。

民法では、14日前までに届出を出していれば退職ができるようになっており、双方の合意があればすぐにでも辞めることはできます。いきなり辞めるという選択肢もないことはないのですが、当然医局側は困惑しますし、二度と上司や同僚と顔を合わせることはできなくなってしまいます。ただ、数か月前から退局の意を伝えているのに「無責任だ」というのは、医局側の言い分。

人事が決定しているならまだしも、まだ決まっていない時期から申し立てをしているなら、全く無責任ではありません。むしろしっかりと段階を踏んで真摯に対応しているとても素晴らしい先生です。精神的にプレッシャーを与えてきたり、今よりも良い条件を提示してきたりと、いろいろな対策を取ってきますが、どんな状況にも屈しない、そして弱味を見せないことが医局を辞める上で必要な点です。

医局側は、これまで多くの退局者の対応をしてきているので、どういう状況のときにどういった対応をすればいいのかを把握しています。また、教授だけではなく、上司などと協力をしてチームワークで退局の意志をなかったことにするというケースもあるようです。

退局予定の医師を精神的な負担を与えるケースも珍しくなく、医局に残るように働きかけてくることもあります。対応の仕方に困惑することもありますが、まずは相談をしてストレスを軽減させ、解決策を見い出すことが大切です。同僚や上司だと相談しにくい部分もあるので、転職エージェントを利用して退局する際の秘訣などを伝えてもらいましょう。

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